「一重 アイメイク」で検索すると、出てくるのは二重向けテクの応用ばかり。まぶたの構造が違うのに同じ塗り方をしたら、腫れぼったく見えるのは当たり前ですよね。

美容部員時代、年間1,000人にメイクを施すなかで気づいたのは、一重まぶたのアイメイクで大切なのは「何色を塗るか」より「どこに影を置くか」だということ。しかもその「どこ」は、顔タイプとパーソナルカラーの組み合わせで人それぞれ変わります。

この記事では、一重まぶたを2タイプに分けたうえで、顔タイプ×パーソナルカラーの2軸であなたに合ったシャドウ配置・ライン幅・下まぶたメイクの具体的な手順をお伝えします。

まずは自分の一重タイプを確認する

一重まぶたは大きく「すっきり一重」と「ぽってり一重」の2タイプに分かれます。鏡を正面から見て、まぶたの厚みと目の横幅のバランスをチェックしてみてください。

  • すっきり一重:まぶたが薄く、切れ長でシャープな印象。色の自由度が高い
  • ぽってり一重:まぶたに厚みがあり、目を開くとシャドウが隠れやすい。影の位置が成功の鍵

私は毎朝20分でメイクを仕上げるのですが、一重のお客様には「まず鏡で試して、目を開けたとき何ミリ見えるかを確認してね」と必ずお伝えしています。目を閉じた状態で「きれい」でも、開けたら全部隠れてしまっては意味がないからです。

顔タイプ別|影色を「どこに」置くかを決める

私がメイクを組み立てるときは、いつも顔タイプ → パーソナルカラー → トレンドの順番で考えます。一重のアイメイクでも同じ。まずは顔タイプで「影の配置」を決めましょう。

丸顔さん:目尻側に影を集中

丸顔×一重は、横幅より縦の印象が先に目に入ります。目尻側の1/3にだけ中間色を入れて、横方向に視線を流すのがポイント。アイラインも目尻を3〜5mm延長し、やや跳ね上げると顔全体のバランスが整います。

面長さん:下まぶたの影で縦幅を稼ぐ

面長×一重は目と目の間の距離感が課題になりがち。上まぶたは控えめにし、下まぶたの目尻側1/3にシャドウを入れて「目の縦幅」を見せるテクニックが効きます。アイラインは目尻を長く引きすぎず、2mm程度の自然な延長にとどめてください。

ベース型さん:目頭〜中央に柔らかい色を

エラが気になるベース型は、目元に柔らかさを加えるとバランスが取れます。目頭から黒目の上までにヌーディーな中間色をのせ、目尻にかけてグラデーションに。ラインは細めのインライン中心で、まつげの隙間を埋めるイメージです。

パーソナルカラー別|影色の「色味」を選ぶ

配置が決まったら、次は色選び。一重まぶたは色がまぶたの厚みに隠れやすいぶん、パーソナルカラーに合った色を選ぶと「肌から浮かずに存在感を出す」ことができます。

かつて美容部員だった頃、ブルベ夏のお客様にトレンドだったパープル系リップを勧めて「私には合わない」と言われたことがあります。それ以来、トレンドは入口、でも似合うがゴールという考え方が私の軸になりました。アイシャドウも同じで、流行色をそのまま塗るより、自分のカラータイプに合わせた色の方がずっと映えるんです。

イエベ春

シャドウ:コーラルベージュ、アプリコット、ウォームブラウン
締め色:テラコッタブラウン、キャメル
ライン:ダークブラウン

イエベ秋

シャドウ:カーキブラウン、バーガンディ、マスタード
締め色:ダークオリーブ、チョコレートブラウン
ライン:カーキブラウンまたはダークブラウン

ブルベ夏

シャドウ:ココアブラウン、モーヴピンク、ラベンダーグレー
締め色:パープルブラウン、グレイッシュブラウン
ライン:バーガンディブラウンまたはグレー

ブルベ冬

シャドウ:ボルドー、ネイビー、シルバーグレー
締め色:ブラック、ダークネイビー
ライン:ブラックまたはネイビー

一重まぶたで特に注意したいのは質感です。大粒ラメはまぶたの厚みを強調しやすいので、繊細なパール or セミマットがおすすめ。ツヤを入れるなら、まぶた全体ではなく黒目の上にピンポイントでパールをのせると、立体感が出ます。

アイライン幅の決め方|「開眼チェック」が鉄則

一重さんのアイラインは「太く引いてカバーする」と思われがちですが、太すぎると目を開けたときにベタッとした印象になります。

  1. 目を開けた状態で、まつげのキワにペンシルで点を3つ打つ(目頭・黒目上・目尻)
  2. 3つの点を目を閉じた状態で細い線でつなぐ
  3. 目尻だけ2〜5mm延長する(丸顔は長め・面長は短めに調整)
  4. 再度目を開けて、ラインが「見えるけど太すぎない」幅になっているか確認

リキッドアイライナーを使うなら、まつげの隙間を埋めるインラインと、目尻だけ描くアウトラインを分けて考えるとやりすぎを防げます。

下まぶたメイクで「もうひとつの目幅」をつくる

一重まぶたは上まぶたの面積が限られるぶん、下まぶたにメイクを仕込むことで目の印象を大きく変えられます

  • 目尻側1/3:上まぶたの締め色と同じ色をブラシで薄くのせる → 目の幅が横に広がる
  • 黒目の下:パールやハイライトカラーを少量のせる → 涙袋のふっくら感を演出
  • 下まつげマスカラ:ブラシを縦に持ち、1本1本セパレートするように塗る → 目の縦幅が広がる

下まつげが短い方は、ホットビューラーで根元を5秒ほど当ててからマスカラを塗ると、カールがキープされて存在感が出ます。

一重アイメイク3分ルーティン

忙しい朝でもできるステップをまとめました。

  1. ベースカラーをアイホール全体に(10秒)
  2. 中間色を顔タイプで決めた位置にのせる(30秒)
  3. 締め色をまつげのキワに細くのせる(20秒)
  4. アイラインを開眼チェックしながら引く(40秒)
  5. 下まぶたに締め色+ハイライト(20秒)
  6. マスカラを上下に塗る(20秒)

遊び心を残すなら、ステップ2の中間色に季節のトレンドカラーを取り入れてみてください。ただし似合うかどうかは必ず「まず鏡で試して」から。本人が鏡を見て自然に笑顔になれるかどうか、それが私の判断基準です。

よくある質問(FAQ)

Q. 一重まぶたにピンク系アイシャドウを使うと腫れぼったく見えませんか?

A. 赤みが強いピンクやコーラルは膨張して見えやすいですが、モーヴピンクやくすみピンクなど青みを含んだトーンなら引き締め効果があります。ブルベの方は特に相性が良いです。イエベの方はピーチピンクを目尻だけに使うと腫れぼったさを回避できます。

Q. アイプチやアイテープを使いながらアイメイクするコツは?

A. アイプチ・テープの上からシャドウを重ねると崩れやすくなります。テープ→パウダー(軽く押さえ)→シャドウの順番にし、テープの境目をぼかすように中間色をのせると自然に仕上がります。

Q. 一重ですがアイラインがすぐにじみます。対策は?

A. まぶたの皮脂が原因のことが多いです。アイシャドウベースを塗ってからラインを引くのが最優先。ウォータープルーフのリキッドタイプを使い、まぶた同士が重なるキワには特にしっかりベースを仕込んでください。

Q. 一重でもカラーマスカラは似合いますか?

A. パーソナルカラーに合った色なら十分映えます。イエベならテラコッタやカーキ、ブルベならバーガンディやネイビーが鉄板。下まつげだけカラーマスカラにすると、さりげなく遊び心が出ておすすめです。

参考文献

  • 集英社 MAQUIA「一重メイクのやり方 一重まぶたを魅力的に見せるおすすめのアイメイク術を解説」(2025年)
  • 資生堂 Beauty Journey「一重さんに似合う♪魅力的な目元をつくるアイラインの上手な引き方2パターン」(2024年)
  • 美的.com「一重さんのアイシャドウがうまくいく『9の塗り方』と人気アイテム塗り比べ」(2025年)