「あのインフルエンサーと同じリップを買ったのに、私が塗ると全然違う色になる…」——こんな経験、ありませんか?

実はこれ、あなたのメイクの腕前の問題ではなく、唇そのものが持つ色素が原因であることがほとんどです。リップの発色は、唇の色素の濃さ・色味と塗る人のパーソナルカラーの掛け合わせで決まります。

美容部員時代、年間1,000人にメイクを施す中で気づいたのが「同じリップでも、唇の色素が違えばまったく別の色に見える」ということ。今回は、パーソナルカラーと唇の色素タイプの2軸で、あなたに似合うリップの見つけ方をお伝えします。

まず確認——あなたの唇の色素タイプは?

リップ選びの前に、まず鏡で自分の唇をすっぴん状態でチェックしましょう。唇の色素タイプは大きく3つに分かれます。

タイプA:色素が薄い唇(ピンクベージュ〜淡いピンク)

唇の色が薄く、リップの色がほぼそのまま発色します。シアーなリップでも十分色づくのが特徴。ただし色ムラが目立ちやすいため、均一に塗る工夫が必要です。

タイプB:標準的な唇(ナチュラルピンク〜ローズ)

もっとも多いタイプ。リップの色と唇の色が混ざるため、SNSの見本と「やや違う」程度の差が出ます。パーソナルカラーに合った色を選べばブレが最小限に抑えられます。

タイプC:色素が濃い唇(ダークローズ〜紫みのブラウン)

唇の赤みや暗さが強く、淡い色のリップを塗っても唇の色に負けてしまいます。SNSで見た色と自分の発色の差がもっとも大きいタイプです。

パーソナルカラー×唇タイプ別「似合うリップ」の選び方

私がメイクを組み立てるときは、いつも顔タイプ→パーソナルカラー→トレンドの順番で考えます。リップも同じ。まずパーソナルカラーで色の方向を決めて、そこに唇の色素タイプを掛け合わせるのがコツです。

イエベ春(スプリング)の場合

  • タイプA(薄い):シアーなコーラルピンク、ピーチグロス。透け感のあるテクスチャで十分華やか
  • タイプB(標準):コーラルオレンジ、アプリコット。中間発色のセミマットが好相性
  • タイプC(濃い):鮮やかなオレンジレッド、テラコッタコーラル。唇の暗さに負けない高発色タイプを

イエベ秋(オータム)の場合

  • タイプA:ベージュブラウン、サーモンピンク。くすみカラーが肌になじむ
  • タイプB:テラコッタ、ブリックレッド。深みのある色で秋らしい落ち着き
  • タイプC:ディープオレンジ、カッパーブラウン。リップベースで色素を中和してから塗布

ブルベ夏(サマー)の場合

  • タイプA:ベビーピンク、ラベンダーピンク。青みピンクの透け感が映える
  • タイプB:ローズピンク、モーブ。品のある発色でオフィスにも◎
  • タイプC:プラムピンク、ベリー系。暗めの唇に青み系を重ねると上品な深みに

ブルベ冬(ウィンター)の場合

  • タイプA:チェリーピンク、フューシャ。鮮やかな色が薄い唇にパキッと映える
  • タイプB:ワインレッド、ディープローズ。コントラストを活かした発色
  • タイプC:ボルドー、ダークプラム。唇の強さに負けないリッチカラーを

唇の色素が濃い人のための「下準備」3ステップ

色素が濃いタイプCの方は、リップを塗る前のひと手間で発色が劇的に変わります。

  1. リップスクラブで角質オフ:週1〜2回、やさしくスクラブしてくすんだ角質を除去。唇表面が整うと色ムラが減ります
  2. リップベースまたはコンシーラーで色素を中和:イエロー系のリップベースが唇の赤み・紫みを抑えるのに効果的。薄く均一に塗って1分待ちましょう
  3. ティッシュオフ+重ね塗り:1度目を塗ったらティッシュで軽く押さえ、2度目を重ねると色持ちと発色が安定します

私自身、朝のメイク20分の中でリップは最後の仕上げ。前の夜に翌日の服に合わせてリップを決めておくと、朝迷わず塗れておすすめです。

美容部員時代に学んだ「似合うが最強」の話

正直に言うと、以前の私はトレンド色を推しすぎて失敗したことがあります。ブルベ夏のお客様にその季節の流行だったパープル系リップを勧めたところ、「私には合わない」と言われてしまったんです。そのとき初めて、トレンドは入口であって、ゴールは「その人に似合うこと」だと腹落ちしました。

それ以降、似合うが正解——これが私の信条になっています。SNSで流行っている色も、あなたの唇で美しく発色するかは別問題。まず鏡で試して、自分の顔が明るく見えるか、唇だけ浮いていないかを確認してみてください。

そのうえで、遊び心を残すことも忘れずに。いつもと違う色を少しだけ内側にぼかして入れてみる、グロスで光を足してみる——そんな小さな冒険が、メイクをもっと楽しくしてくれます。

よくある質問(FAQ)

Q1. パーソナルカラーがわからなくてもリップ選びに使えるコツはありますか?

A. 手首の血管の色が参考になります。緑っぽく見えるならイエベ寄り、青〜紫ならブルベ寄り。そのうえで唇の色素タイプ(A〜C)を確認し、同系統の色味から試してみましょう。

Q2. リップベースを使うと色が落ちやすくなりませんか?

A. 薄く塗って1分待ち、なじませてからリップを重ねれば色持ちは落ちにくいです。ティッシュオフ+重ね塗りを組み合わせると、むしろリップベースなしより持ちが良くなることも。

Q3. オンラインで買うときに失敗しないポイントは?

A. スウォッチ(腕や手の甲への試し塗り)写真を参考にしつつ、自分の唇タイプで発色がどう変わるかを想像してください。色素が濃い方は、見本より1〜2トーン明るい色を選ぶと、唇に乗せたときにちょうど良い発色になります。

Q4. 唇の色素は年齢で変わりますか?

A. 加齢とともに唇のメラニン沈着が進み、暗くくすみやすくなります。30代以降は定期的に自分の唇の色を再チェックし、リップの色選びを見直すのがおすすめです。

参考文献